01 / NISA
新NISAの枠は、年間と生涯で数え方が違う
1年に入れられる額と、一生のあいだ持ち続けられる額は、別々に決まっています。この2つを1つの数字だと思って読むと、途中で計算が合わなくなります。
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表紙/NISA/01
枠は2階建てになっている
NISAの枠には、2つの数え方があります。1つは「1年間にいくら入れられるか」。もう1つは「非課税のまま、いくらまで持ち続けられるか」です。前者を年間投資枠、後者を非課税保有限度額と呼びます。
年間投資枠は、つみたて投資枠が年120万円、成長投資枠が年240万円。2つは併用でき、合わせて年360万円が上限です。
非課税保有限度額は、生涯で1,800万円。そのうち成長投資枠として使えるのは1,200万円までと決められています。つまり1,800万円すべてを成長投資枠で埋めることはできません。
| 年間投資枠 | 生涯の限度額 | |
|---|---|---|
| つみたて投資枠 | 120万円 | ― |
| 成長投資枠 | 240万円 | 1,200万円まで |
| 合計 | 360万円 | 1,800万円 |
金融庁「NISA特設ウェブサイト」および租税特別措置法 第37条の14。制度は改正されることがあるので、申し込む日にもう一度その資料で確かめてください。
枠は「買った値段」で数える
1,800万円という数字は、買ったときの値段(簿価)の合計です。買ったあとに値上がりしても、枠の消費は増えません。値下がりしても減りません。
たとえば100万円で買ったものが150万円になっても、使った枠は100万円のままです。「いま持っている資産の時価が1,800万円を超えたら枠が足りなくなる」ということは起きません。
売った枠は、翌年に戻る
保有していたものを売ると、その買値の分だけ枠が空きます。ただし、空いた枠がその年のうちに使えるようになるわけではありません。使えるようになるのは翌年からで、しかも年間投資枠(年360万円)の範囲内です。
この「翌年から」という条件を落とすと、売った直後に同じ額を買い直せると読めてしまいます。枠の話で計算が合わなくなる原因の多くが、ここです。
この記事は制度の数え方だけを扱います。何を買うか、いつ買うかは書きません。個別の商品を勧めることは、登録のない者にはできないためです。
1人1口座、金融機関は年に1回だけ変えられる
NISA口座は、すべての金融機関を通じて1人1口座です。金融機関を変えたい場合は年単位での変更になり、その年にすでに買い付けをしているとその年の変更はできません。
口座を移しても、前の金融機関で買ったものが移動するわけではありません。前の口座に残ったまま、非課税で持ち続けることになります。
金融庁「NISAを知る」の「口座開設」の項。
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